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ひとりごと

ただオタクがわめくだけ。

原田マハ『風のマジム』

続けて今日読んだ本をば。

 

またまた原田マハ『風のマジム』

 

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わたし原田マハしか読まない人みたいになりそう。笑

しばらくは原田マハばかりになりそう

そのうちなんで私がそんなに原田マハにこだわっているのか書くでしょうからおいおい。

 

まじむというのは沖縄の方言で「真心」という意味だそうで。

 

今回のお話も沖縄が舞台。

しかも南大東島という孤島。

少し前まで無人島だったところをサトウキビ畑にして、それで生計を立てる風の強い穏やかな島で、沖縄産のラム酒を作ろうと頑張る女の人のお話。

 

まじむさんという女の人が主人公なのだが、とても強く芯のある、繊細な方。

彼女のすごさはその行動力。

あとで後悔したり、苦しむことはたくさんあるけれど、とりあえずやってみる、そんな姿勢がとてもかっこいい。

 

派遣社員だからって見下されたり、家族に甘いと叱責されたり、逆風はあれども強い推進力をもっていろんな壁を乗り越えるのではなくぶち壊していくそんな姿は本当に強い女の人を象徴していると思う。

いろいろなことを犠牲にしなければならないことにためらいを見せることももちろんある。

それでも「引けない」とがんばりつづけ、夢をかなえた。

最後まで頑張れた理由はいろいろあれども、やっぱり純粋な思いに勝るものはないんだって勝手に思いました。

 

このお話でも家族ってすごく大事にされてて、支えてくれる人がいるってすげえ安心するし、叱ってくれる人も当たり前だけどすげえ大事にしないとなんだって思うよね。

叱ってくれるのはまじむの場合おばあで、でもおばあは一番応援してくれて、発破をかけてくれる。

おばあの時に不器用な応援をちゃんと読み取れるまじむはいい子だし、そんなまじむに寄り添うおばあとおかあはすごく素敵。

 

お話の中でたくさん沖縄の方言が出てきたり、沖縄の開放的なイメージが出るような言葉遣いだったり、ここにも言葉の美しさを知ってる原田さんの良さがすっごいいかされてる。

南大東島に行ったことがない私でさえ、行った気になれるような描かれ方にすごい元気をもらえるね。

原田さんは沖縄にいろいろ思い入れがあるらしく、わたしもこの人の沖縄が舞台になっている話が大好きなのでただただ幸せな時間だった。

このお話にはモデルになった方々がおられるらしい。

こんな人生歩めるなんてすごすぎる。

 

わたしはなにものにもなれないんだなあとすねかけたけれど、そんな人生も嫌いじゃないよ。たぶん。

 

 

風を感じに南大東島に行くか、ラム酒を飲みたい。風のお酒。

 

 

風のマジム (講談社文庫)

風のマジム (講談社文庫)