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ひとりごと

ただオタクがわめくだけ。

原田マハ『#9』

さて今日でいったん原田マハオタクゾーンは抜けようかなと決心。

というのも時間ある今日、私が原田マハと出会った本について書くかという決心がやっと着いたから。

この本について書くのは本当に勇気がいるというか、すべてをかけて、って感じが強い。

この本で一瞬のうちに原田マハに恋に落ちた私からしたら「馴れ初め」ともいえるし「運命」ともいえる、そんな本です。

 

それがこちら。原田マハ『#9』

 

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今となってはいつ頃、なんでこの本を手に取ったのかも思い出せない。

ブックカバーがヤマニ書房だからきっと中学生~高校1年ってことだけ推測できるんだけどそれ以外は何もわからない、自分の中でもなかなか謎が多い本。

それでも、引っ越す先々に持って行ってたまに読み返しているくらい大好きな本です。

 

さてこの本、主題は何かといわれると、「現代アート×恋愛」らしい。

らしいというのは、帯がついていたから。

またもや原田マハさんらしいお話なんだけどこの話のすごいところは本当に描写が鋭いというか細かいというか、この人ならではって感じのお話になっているところ。

頭の中で映像にできるくらい細かくて、目を閉じれば映画になるくらい綺麗なお話。

本当に素敵で、綺麗で、宝物のように心の中に隠しておきたいような、そんなお話。

 

日常に不満を持つ女性である真紅が、ある男性に引き込まれて中国に行き、美術に関することをたくさん仕込まれて、成長していくうちにいろいろなことを経験していくお話。

話が今→過去→今ってなる構成なので、最初に出てくる落ち着いた素敵な女性である真紅と、過去のチャイルディッシュなでも行動しない真紅の差がすごくてびっくりします。

でもそれだけ真紅はいろんなことを経験して成長しているんだもんな…

真紅の切ない恋愛模様も、すごくびっくりするエンドが待っていて私はそんなところも真紅の魅力なんだろうなって一人ニヤニヤしてしまいます。

私が真紅のこと幸せにしてあげるよ…って気持ちになる。笑

 

この本のことは絶対に書くって決めていたけど、実際かくときになると何かいていいかわからなくのは本当にこの本が好きだからで、最初に運命を変える「最初の運命の人」に出会うのも、中国で厳しいけど仲間になってくれる「戦友」と出会うのも、ひょんなことから「最後の運命の人」に出会うのも、本当にすべてが流れるようで素敵。

どんなに苦しくても、その状況を投げ出さずにやり切る、そしていつまでも大切で愛する人を忘れない決意が芯の通った強い女性って感じで好きなんだよなあ…

 

この本の題名にもなっている「#9」は、建物の名前であり、絵の名前であり、大切な人の唯一の情報でもあり、真紅にとってどれも忘れてはならないことで、そんな強い思いがあるのが素敵なの…

物語の最後に日本で活躍している真紅の基礎であり大事な部分を絶対に忘れられないって感じの数字で、その象徴が真紅のオフィスに飾ってあって、それを絶対に誰にも譲らないって真紅ポリシーがあって、すべてがみずみずしいの…好き…

 

こんな忘れられない衝撃を私は他に知りませんでした…

こうして私は原田マハオタクになり、それ以来本を見つけては買わないとって強迫観念に縛られるオタクをしております。

本当に原田マハ好き。

短編小説はあまり得意ではない本もあるけど、基本的に何読んでもいい意味で期待を裏切られ、ページをめくる手間も惜しいくらい続きを早く読みたくて止められない、どこまでも追いかけたくなる、そんな作家さん。

私はきっと彼女に一生ついていく。笑

 

 

#9(ナンバーナイン) (宝島社文庫)

#9(ナンバーナイン) (宝島社文庫)